体液の成分バランスを一定に保つために、
水の補給が必要
「人体の約60%は水分でできていて、細胞の中にある水が45%、残りの15%が血液など、細胞の外にある水です。これらを体液と呼びますが、体液の構造は海水とそっくりなんです」とおっしゃるのは、生活習慣予防に取り組む先生です。先生は水が持つ力に着目し、生活習慣病予防に活かすために研究を続けています。
「現代人はカロリー過多。カロリーが体内に溢れると、当然血液も影響を受けます。ですから、体は自然と血液の成分を一定の状態に保とうとします。このときに水がとても役に立つんですよ」
口から入った水は食道や胃を通って、ほとんどが小腸で吸収されます。小腸で吸収されなかった水は大腸で吸収され、血液中に入ります。ですから、水分を補給することは「血液の基」を体内に取り入れていることになるのです。
水分を補給すれば、糖が多量に入ってドロドロになった血液の成分が一定に保たれ、血液はサラサラになるのです。
体に吸収されやすい
ノンカロリーの水がベスト
では水分補給をせずにカロリー過多のままだと、血液中でどんなことが起こるのでしょうか。
カロリーが過多になると、血液中に糖があふれ、すい臓からインスリンが分泌され、細胞までブドウ糖を送り届けます。
しかし現代人のようにカロリー過多の状態が長く続くと、インスリンの働きが鈍化したり変異したりして正常に働かなくなってしまい、その結果、高血圧、肥満、高脂血症、糖尿病などが起きてしまうのです。
このような状況を防ぐ効果的で簡単な方法は、海洋深層水などノンカロリーの水を補給すること。
「カロリーの摂取はできるだけ食事だけにして、あとはノンカロリーの水を補給すると、血液がサラサラになり、先ほどの高血圧や糖尿病などを防げるのです。その際、ミネラルバランスがすぐれ、体に吸収されやすい海洋深層水などの水を選ぶとさらに効果的です。」
こまめに1日7〜8回の水分補給を
次に水を飲む回数についてですが、1回につきコップ1杯、200ミリリットルを1日に7〜8回、最低でも合計約1.6リットル飲むことをすすめています。
「まず朝起床してから、10時ごろ、15時ごろ、就寝前、あとは各食事の前、入浴の前後はかかさずに水を飲んだほうがよいでしょう。特に入浴は汗をかくので血液がドロドロになって血管障害の危険が高まりますから水分補給が有効です」。
体に吸収されやすいノンカロリーの水分を補給して生活習慣病を予防。まずはこまめに水分を補給する習慣を身につけましょう。
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