免疫力を整える海洋深層水
海洋深層水は、マクロファージ細胞を活性化させ、体の免疫力を高める!

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血液中にあるマクロファージ細胞は、病原体などの異物を食べてしまう。
海洋深層水がアトピー性皮膚炎にきくか
という研究がきっかけ


 環境衛生学が専門の先生は、ストレス、免疫などの研究をしてきましたが、静岡県の依頼を受けて、海洋深層水がアトピー性皮膚炎に効くかどうかを確かめる実験を始めました。
 「アトピーはアレルギー性の病気で、免疫異常がかかわっています。免疫というのは異物を体内から排除する仕組みです。要するに危険なものが入ったから逃げるなり追い払うなりしろと脳に伝える物質を用意しているわけです。この仕組みの中心的な役割を担っているのがマクロファージという細胞なので、この細胞を使って深層水の影響を調べる研究を始めました」
 先生は、異物を排除するための司令官の役目をしているマクロファージが、海洋深層水によってどのような影響を受けるか実験しました。
 「条件を同じにして、マクロファージに水深0、50、100、350、600メートルの海水を与えて比較してみたんです。表層水と深層水で、マクロファージにおけるミトコンドリアの増殖率と活性度、一酸化窒素と活性酸素の産生量を調べてみました。ミトコンドリアというのは細胞の中にあるエンジンのような小器官ですから、増殖率と活性度が増すほど細胞が元気だといえるのです。その結果、水深50メートル以下では、深くなればなるほどマクロファージの増殖が活発になり、活性度も増すことがわかりました」

細胞が元気になった!

 この実験結果から、海洋深層水は、マクロファージ細胞を活性化させ、免疫力を整えることがわかったのです。
 「もっと面白いのは、すでに活性化しているマクロファージに同様の海水を与えると、深層の海水になるほどマクロファージの活性を抑えることがわかったことです」
 このことは、アレルギーなどで炎症が起こり、マクロファージが「暴走」している場合には、深層水はそれを抑えることを示しています。
 「まだまだ、研究課題はたくさんあります。今までは、おもに深層水の原水を使った研究を行ってきましたが、今後、脱塩して飲料水にした深層水の研究もしていくつもりです」
 今後の研究にも、さらに期待が持てそうです。

人間の免疫に重要な役割を果たすマクロファージに表層水と海洋深層水を与えると・・・・

マクロファージ細胞が元気になった(活性化した)
☆海洋深層水はマクロファージ細胞の活性化を促進。

海洋深層水は体の免疫力を整える。




逆に、すでに活性化しているマクロファージに深層水を与えると、活性を抑えることがわかった。


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