人間の体を守る白血球と、それを支配する自律神経。これらはどのように働いているのでしょうか?『体温免疫学』の基本となるキーワードを簡単に説明しましょう。


■まずは、免疫を司っている白血球を知ろう

白血球の95%を占める、
顆粒球とリンパ球の働き


 白血球は、人間の体をウイルスや細菌の侵入から守っている「免疫」という自己防衛システムにおいて重要な働きをしている細胞です。
 中でも白血球の60%を占め、最大勢力を誇っているのが顆粒球。顆粒球は大きなサイズの細菌を好み、体内に細菌が侵入すると傷口に集まって細胞を退治し、自らは自爆して膿となります。傷口やニキビの膿は、細菌との闘いに果てた顆粒球の死骸というわけです。顆粒球の闘いはとてもすばやく、「免疫」を成立させずに終わってしまいますが、炎症の60%はこの顆粒球が担当しているのですから、とても働き者の細胞です。
 次いで多いリンパ球は、顆粒球やマクロファージが小さすぎて闘えなかったウイルスや花粉を相手に闘います。リンパ球は「免疫」を成立させ、一度闘った相手は覚えているので、同じ敵が再び侵入してきても、あっという間にやっつけることができます。


■白血球は自律神経が支配している!

自律神経のバランスを保つことが大切

 体温免疫システムをマスターするのに欠かせないのが自律神経と白血球の関係です。
 自律神経とは、自分の意思とは関係なく、呼吸や心臓、胃、腸の働きなど生命維持に不可欠な機能を調節している神経です。自律神経には、昼の神経と呼ばれて活動時に活発になる交感神経と、夜の神経と呼ばれ、夕方から夜間に活発になる副交感神経があります。そこで重要なのが、交感神経が優位のときは顆粒球が活性化し、副交感神経が優位のときはリンパ球が活性化するということです。
 2つの神経は、必要に応じてどちらかが活発に働くように適度なバランスを保っていますが、このバランスが崩れてくると顆粒球とリンパ球の比率も変化し、免疫力が低下してしまいます。


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