人間の身体は60兆もの細胞でできています。そして、この細胞の働きを助けているのが、コエンザイムQ10(CoQ10)です。体のエネルギーは、各細胞内で酵素が食物から摂取した栄養素を燃焼させることで作り出されます。CoQ10は、この栄養素を燃焼させる仕組みを、効率よく回転させるために必要な補酵素です。
CoQ10は細胞の中のミトコンドリアといわれる部分に多く含まれ、ATPというエネルギーの源になる物質を作っています。ATPはミトコンドリアにある工場のようなところで作られています。
ATPは「ADP」というものと、「P]というものが、くっついて生産されます。そうして生産されたATPは分裂します。この分裂は、私たち人間の身体の全ての細胞で常に行われています。その分裂がエネルギーとなって、人間は呼吸をしたりカラダを働かせたりしています。このATPを作るのにCoQ10が必要なのです。
このATPの生産に必要な電子は酵素といわれる発電所のような所で作られ、その電子を工場まで運べるのはCoQ10だけ。CoQ10がなければATPは作られず、エネルギーもなくなってしまいます。
CoQ10は20才台が一番多いのですが、それ以降は年をとるごとに減っていってしまうのです。CoQ10が減るということは、ATPの生産量も減るということ。すると、60兆もあるそれぞれの細胞でエネルギー生産量が減ってしまい、細胞の力がなくなり、いろいろなカラダの働きも衰えてきます。そうなると身体全体の体力も低下してしまうことになります。 |